その曲は簡単ですか?
職場有志によるシークレットギグ=演芸会?におけるメインだしものとしての、連弾曲選曲のときに、なぜかゲンダさん(楽器はなさらない、とのことである)が加わっていた。まあ、演芸会(?)出演メンバーなので、別に構わないのだが。
ムトウさん(ピアノ歴10年あり・現在引退中)による私とふたりでピアノ連弾するための選曲「トルコマーチ・ダイナマイト」(音楽之友社刊「モーツァルト連弾パーティー」春畑セロリ から)について、私がこそっと「難しそうだな~、でもムトウさんが選んだのだから、がんばるけどね」みたいなことをもらした。
ゲンダさんはそれを聞いていて
「実は私もそう思ったんですよ~、トルコマーチは結構難しいんじゃないですかね~」と。
ゲンダさんは、「楽譜読めません」と明言しているので、この場合のトルコマーチは原曲のことと思われた。連弾譜は原曲とはけっこう違うけど・・・。でも、私には原曲と同じくらい難しそうに見えるので、ご指摘は間違っていない。と思う。
とはいえ実はよくわからない。
私は楽譜見ただけでその曲の難しさまではなんとなくしかよくわからないから。
「そうですよね~。まあ、できるところまでやってみます」
てか、それしかないし。
よくわからないけど、なんか難しそうにおもえてちょっと覚悟いるかな~?
ほんとにこれ弾けるのかな~、とけっこうどきどきしているというか。
しかし、その後のゲンダさんの発言に、私はもっと結構驚いてしまった。
「モーツァルトのナントカくらいのほうがいいんじゃないですかね?」
モーツァルトのナントカ?
ナントカのあたりがよく聞き取れなかったので、
「え?それってどんな曲ですか?」と聞いてみた。
ゲンダさんがちょっと鼻歌で歌ってくれた、そのメロディーは・・・!
「ケッヘル545(1楽章)ですか!」
「あ、そうですそうです、よくご存じですね、さすが」
いや、全然さすがじゃないし~。
「ママは小学4年生というアニメのエンディングテーマに使われていた曲なのでたまたま知って・・・」
「あの曲くらいなら、よく小さい子が発表会とかで弾いてるし・・・簡単そうですよね」
え?
いや。
全然簡単そうではないです。トルコマーチと比べても、遜色なく(?)難しそうですよ?・・・という私の声は心の中で響くのみ。
ママは小学4年生のアニメの中でも、主人公の同級生の女の子が人前でその曲(K545)をピアノで弾いたりしてた。小学4年生が「小さい子」かどうか微妙だけど。つうかすでに「小さい子」ではないのでは? いや、でもポイントはそこじゃない・・・
小さい子が・・・・(いくつくらいのお子さんのことだろう)
発表会でよく弾いてる・・・・から「簡単」??
ええええええええええ~~?
そんなこといったら、小学校入学以前からピアノ習ってるお子さんはお小さいうちに相当難しい曲弾いてますよ?
ゲンダさんの好きな幻想即興曲も弾いてますですよ?
幻想即興曲をやさしいとは言ってないとは思われますが、でもでも~(ここまで私のココロの声)
そうか、そうなのか。世間様の認識ってそうなんだ。(結論?)
そして私の口から出た言葉は「そうですか? そうかもしれませんね~」
いきなりゲンダさんの言葉を否定なんてできないし。
そうなのか~そうなのか~そうだったんだ~、K545の第一楽章、あれは「やさしい曲」なのか~、そうか~、そうかもね~、難しいとはいえないのかもね~・・・
(私にとってはまだまだひじょうにたいへんむずかしいんですけどね)
演芸会(?)か~。なんかもしかして、ピアノ経験者であるムトウさんはさておき、その他のヒトの想像してるピアノ曲って、どんなんだろう。
なんか、そこまで考えていなかったけれど、もしかして、楽器演奏経験のないヒトの素人演奏への期待(?)っていうのは、どんなもの?
私が思っているより、高レベル??
う~ん、これはなんだか演芸会ではがっかりさせてしまいそうな予感・・・!