lesson 1 のなかで 自分にびっくり
実をいうと、貸しスタジオに行って、楽譜を見ながら「さらさらと」ではないにしろ、鍵盤の上でとりあえずでも手が動かせたことに、途中でふと気づいてものすごく嬉しかった。最初は夢中で気づきもしなかったけれど、右手と左手がちゃんと(というにはおぼつかないが)別の動きをしてくれる。
す・すげ~(笑)
あたりまえなのだろうけど、すげ~!
よく、覚えていたね、両手!
ありがとう、両手!(涙出てきたよ、うれしくて)
レッスンの中、先生から「手の形がとてもよい」と言われた。
「最初の先生が、とてもよく見てくださったんですね」と。
そう言われて自分の手を見ると、なるほど卵をそっと包むような形で鍵盤の上においてある。本人は無意識。へえ~。
レッスンのおしまいに、ひとつだけ曲もやりましょう、といって選んだ楽譜はシャープが二つ。
「これ、わかりますか?」と言われた私、とっさには答えられなかった。
次に自分でやったことに、びっくり!
右手でいわゆる「ド」の音から音階を弾いた。右手が勝手に。
どれみふぁそらしど。指は勝手に12312345。
次に少し下がってソから音階。ソラシドレミ♯ファソ。右手が勝手に動いている。
また少し下がってレミ♯ファソラシ♯ドレ。ここまで自動(笑)
「え~と・・・」ここで考えた(笑)ドから始まると「ハ長調」だから隣のレは・・・×長調」と。で、「×長調」と答えたのだ。
ちなみに答えは間違っていました!
「はにほへといろは」は落ち着いて考えたら、ドのとなりのレなんだから
はのとなりのにになる。この簡単なことが「急いで考えたら」間違えた。
しかし。
しかし。その前の手の動きはなに?
なにもかんがえてないのに、勝手に手が動いた。しかも正しいし(笑)
お前、誰?
勝手に黒鍵弾いてたよ?
もう一回やろうとしたら、もうできなかった。
何かが乗り移ってたのかと思うくらい不思議。
忘れてしまっているようで、私のどこかには忘れずに残っているなにかがあるらしい。その後の人生で、この瞬間まで役に立ったことはなさそうななにかだけど(笑)