はなうたpiano♪ ~piano-hanasaku's diary~

pianoはじめました。つたないピアノの話を。   読んでくださってありがとうございます。 めざせ10ネン!

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どうしてピアノが弾きたいのだろう

私がピアノを弾かなくても、ステキなピアノの演奏はこの世界には十分すぎるほどある。むしろ、私のようなものがつたない音を出さないほうが、騒音を生み出さないという意味で、シンプルにこの世界に貢献するに違いない。

 

そうそう。

私はピアノを弾かないほうが、世の中のため。

そんなのわかりきってるのに。

申し訳ありません、それでも・・・

それでもピアノが弾きたいのです。

 

どうして、こんなにピアノが弾きたいのだろう。

 

考えても、これといった答えはみつからない。

 

でも、いいわけのように夢想する。

下手なピアノでもいいじゃないか。誰もがすばらしく上手でなくていいじゃないか、と。

 

道を歩いていると、どこからかピアノの音がする。

あきらかに演奏家のものではなく、ややたどたどしく途切れがちに奏でられる音。

「あ、誰かがピアノを弾いている(練習している)」

それは、わたしにとってひとつの幸せの情景。

角を曲がってしばらく行くと、また別の家からピアノの音がする。

あちらでは三味線の音が。

そんなふうになんとなく誰もが自由に音楽とともにあるような、そんなまちに住んでみたい、と夢想する。

演奏は消して上手ではないけれど、でも音楽を奏でることが好きな、そんな人たちがそこかしこにいるような、そんなまちに住んでみたい、と夢想する。

 

私もひっそり、そんなまちの住人のひとりになりたいのだ。

それも一応、答えのひとつ。

 

まあ、たぶん私にとって都合のいいだけの夢想にすぎないだろうけれど、

もしもそんな風に思うのが私だけでないとしたら、私がつたないピアノをひくことも、少しはそう思う誰かにとってはけして邪魔ではないんじゃないか、なんてね。

 

 

自治体のホールでは今日も音楽会が開かれる。子供たちは学校で歌を歌いリコーダーを合奏してる。近くの小学校の体育館では、吹奏楽の練習をしてる。あの角を曲がると、ピアノとバイオリンの教室がある。

あれ、なんだ。

もしかしたら、私はもうそんなまちに住んでいるのかもしれない。

 

 

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